エクステリアや造園に特化したO7を使うと、キレイな3D CADを簡単に作成することができます。
ここでは、エクステリアの中でも需要が多いフェンスや塀の作成方法や、高さ、形状、色、取付向き、材質、商品、レベルなどを変更する方法についてまとめています。
塀(フェンス)を作成する
塀(フェンス)を作成するには、「ユニット」レイヤーを使用します。

下に表示されるメニューで「塀」をクリックします。

すると、塀&フェンスの一覧が表示されます。

平面図に追加したいものをドラッグ&ドロップします。
塀とフェンスのセットを追加した後に、後から塀を削除したり、フェンスを削除することも可能です。
高さや材質、色の変更は後からでも対応できるため、まずは暫定的にフェンスを追加すれば問題ありません。
例えば、デッキフェンスを追加すると以下のようになります。

このとき平面図の下側にデフォルトの寸法が表示されます。

デッキフェンスであれば長さ4000mm, 厚み 70mmであることがわかります。
厚み調整後に追加する方法
先に厚みを調整してから平面図に追加することも可能です。
「塀」のカテゴリーの右上に「厚み」として数値を入力する欄があります。

設定したい厚みを入力して、チェックマークを入れたあとにドラッグ&ドロップすると、指定した厚みで追加することができます。

- チェックを外した状態だとデフォルトの厚みになります。
- チェックが入っていると全てのユニットが指定した厚みになります。
境界線の長さで自動適用する
境界線全体に塀やフェンスを設置したい場合は、対象の境界線に合わせてドラッグするだけで自動で吸着し、その長さになります。
例えば、上側の敷地にドラッグ&ドロップすると以下のようになります。

塀(フェンス)の位置
塀(フェンス)を設置する際はその位置に注意する必要があります。
敷地にドラッグ&ドロップすると自動吸着しますが、その際以下の3パターンの吸着方法があります。
- 外側
- 境界線上
- 内側
この3つの場所のなかでどこに設置するかを意識することが重要です。
設置状況の確認
フェンスの設置状況を確認したい場合は、リアルタイムパースを使って3D表示にするととわかりやすくなります。
上部メニュー「表示」の中の「リアルタイムパース」を選択します。

すると、以下のように3D図が表示されます。

指定したところにフェンスが設置してあればOKです。
塀・フェンスの高さや形状、色、材質を変更するには?
作成した塀やフェンスの高さや形状、色、材質など、細かな変更する方法はいくつかありますが、リアルタイムパースを使用する方法がビジュアルもわかりやすく便利です。
塀・フェンスの詳細メニューを開く
ユニットレイヤーからドラッグ&ドロップで平面図に適用したフェンスはデフォルトの状態になっています。

このフェンスのカラーなどを変更するには、平面図上で該当する製品をダブルクリックします。
するとフェンスの詳細情報を編集するメニューが表示されます。

塀・フェンスの寸法を変更する
塀・フェンスの寸法を変更するには右側の「基本情報」にある数値を変更します。

例えば、左端のレベルを700から1200に変更すると、フェンス擁壁に傾きを与えることができます。


左右のレベルを合わせて調整する
片側だけでなく両側のサイズを等しく変更したい場合は「固定」にチェックマークを入れます。

この状態で、左上のレベルを700から1200に変更すると、左側だけでなく右側も同様に数値が変更されます。
↓ 左上のレベルを700から1200に変更

塀・フェンスの色や材質を変更する
塀・フェンスの色や材質を変更するには下側のメニューの「仕上げ」を選択します。
すると「堀材」「敷材」「石材」が表示されるので、「塀材」を選択します。

メーカーの一般、効果など細かいメニューが表示されます。
例えばメーカーの一般をクリックすると一般的な塀の材質や色が表示されます。

適用したいパターンを塀に向かってドラッグ&ドロップします。
すると、右上に「一面仕上」「全面仕上」「仕上終了」が表示されます。

「一面仕上」「前面仕上」「仕上終了」はそれぞれ以下になります。
- 「一面仕上」: 片面(外側)のみに適用
- 「全面仕上」:両面(外側と内側)
- 「仕上終了」:何もしない
例えば「全面仕上」を選択すると以下のようになります。


フェンスを変更する方法
塀・フェンスの詳細メニューでは、既に設置したフェンスを他の種類やメーカーのものに変更することもできます。
変更方法は大きく以下の2パターンです。
- フェンスタブを使う。
- 建材情報ストリームを使う。
フェンスタブを使う
下側のメニューに表示されている「フェンス」をクリックします。
すると、右側にメーカー一覧が表示されるので、選択したいメーカーを選びます。

メーカーを選択したらシリーズを選択します。(種別は既にフェンスが選択済です)

すると下側にフェンスの対象のフェンス一覧が表示されるので、適用したいものを選択します。

選択したフェンスを図面のフェンスの部分にドラッグ&ドロップします。すると、「対象のフェンスと入れ替えますか?」と聞かれるので「はい」を選択します。

これでフェンスの変更が完了です。

下側のメニューの「フェンス」と、その隣にある「製品」をクリックしても同じくメーカー一覧が表示されます。
「フェンス」と「製品」の違いは、「種別」メニューで選択されているカテゴリーです。
「フェンス」を選択した場合は、デフォルトの種別で「フェンス」が選択されています。

一方、「製品」を選択した場合は、「照明」「表札」などフェンスに関連する商品が選択された状態になります。

建材情報ストリームを使う
塀やフェンスを変更する2つ目の方法は「建材情報ストリーム」を使う方法です。
右上にある格子状のブロックを選択します。すると、「建材情報ストリーム」が開きます。

メーカー一覧が表示されるので選択します。

カテゴリー一覧が表示されるので、該当するカテゴリーを選択します。(ここではフェンスを選択)
すると、商品一覧が表示されます。

商品を選択すると、カタログや寸法、種類の一覧を確認することができます。

適用したい寸法が決まったら水色の部分をドラッグ&ドロップします。すると、「対象のフェンスと入れ替えますか?」と聞かれるので「はい」を選択します。

以上でフェンスの変更が完了です。

フェンスの柱の向き(裏表)を反転させる方法
デフォルトではフェンスの柱は内側になっています。これを外側に向けることも可能です。
フェンスの詳細メニューでフェンスをクリックします。右側のメニューにある「奥行反転」にチェックマークを入れます。

すると、フェンスの柱の裏表が反転します。

フェンスの開始位置を変更する方法(左右反転する)
デフォルトではフェンスの開始位置は左側が基準になっています。これを右側基準にすることも可能です。
フェンスの詳細メニューでフェンスをクリックします。右側のメニューにある「開始位置」の赤色にチェックマークを入れます。
▼デフォルト
デフォルトでは、「開始位置」が青色にチェックが入っています。


右側のフェンスの長さが調整されて短くなっています。
▼開始位置左右反転後
「赤色」にチェックを入れると、開始位置が左右反転します。


左端のフェンスの長さが調整されて短くなっているのがわかります。
フェンスの色や材質を変更する
フェンスの色や材質を変更するには、フェンスの詳細メニューの右側メニューで「編集(部材デザイナー)」を選択します。

すると、部材やオプションを変更する専用のメニューが表示されます。

フェンスのイメージをクリックすると右下に適用可能な色・材質の一覧が表示されます。

適用したい色を選択して、ドラッグ&ドロップします。(※選択しただけでは適用されません)

問題がなければ「OK」をクリックします。
変更した内容がリアルタイムパースにも反映されます。

他の塀・フェンスも同じ仕様にする
他の塀やフェンスも全く同じ仕様にしたい場合は、平面図で既に仕様を適用したフェンスの上で右クリックをおします。
以下のようなメニューが表示されるので「属性コピー」を選択します。

続いて、コピーした仕様を適用したい塀・フェンスの上で右クリックをおします。
すると、「属性ペースト」というメニューが表示されるのでクリックします。

「レベル情報も併せてコピーしますか?」と表示されるので「いいえ」を選択します。

「レベル情報も併せてコピーしますか?」の項目で「はい」を選択すると、GLに傾きがある場合など、それらを加味したレベルもコピーされてしまうので、後々調整が必要になってしまいます。
これで簡単に同じ仕様のフェンスを複製することができます。
