屋根の形状 波板(なみいた),平板(へいばん),折板(せっぱん)の違いとは何か?|読み仮名(読み方)や用途

工事・施工

庭に薪小屋やウッドデッキのテラス屋根など、DIYで構造物をつくるときに、屋根材を探していると、波板、平板、折板という言葉を頻繁に目や耳にします。

「波板?」「はばん?」「なみいた?」、「平板」「ひらいた?」「へいばん?」、「折板」「おりいた?」「せっぱん?」など読み方も含めて疑問を持っている方も少なくありません。

ここでは、「波板」「平板」「折板」の読み方や、違い、用途についてまとめています。


波板(なみいた)

「波板」とは形状の一種で、なみなみした形のことを指しています。よみがなは「なみいた」です。

参考:タキロンシーアイ(https://www.takiron-ci.co.jp/product/product_01/detail.php)

平らな板ではなく波状にすることで、雨が流れやすく、屋根材に特化した形状となっています。


平板(へいばん)

「平板」とは形状の一種で、平な板のことを指しています。よみがなは「へいばん」です。

人によっては「ひらいた」ということもあるので、「それは違うよ」と指摘するのではなく、「ひらいた=へいばん」と頭の中で変換するのがいいと思います。

参考:タキロンシーアイ(https://www.takiron-ci.co.jp/product/product_01/detail.php)


ポリカーボネートの平板などは、波板や折板よりも高価なことが多いです。

このため、ただ屋根が欲しいという場合にはあまり使われません。デザイン重視だったり、採光目的で全体、あるいは部分的に使われるのが一般的です。


補足

屋根材に限らず、石やコンクリートも平らなものを「平板」と呼びます。

参考:モノタロウ(https://www.monotaro.com/g/02891873/#)


折板とは何か?

折板とは何か?

「折板」とは形状の一種で、山と谷を繰り返して折り曲げた形のことを指しています。よみがなは「折板」です。

主に金属を折り曲げて作られますが、ポリカ(ポリカーボネート)などの樹脂でも折板形状のものがあります。


波板と同じく、雨が流れやすく、屋根材に特化した形状となっています。


▼金属の折板

参考:三晃金属工業(https://www.sankometal.co.jp/products/metalroof/folding-cover/index.html)


▼ポリカ(ポリカーボネート)の折板

参考:タキロンシーアイ(https://www.takiron-ci.co.jp/product/product_01/detail.php)


折板の材質

折板の材料として現在の主流になっているのは「ガルバリウム鋼板」です。

ひと昔前は安価なトタン(亜鉛めっきの鋼板)が用いられていましたが、耐久性の観点から、ガルバリウム鋼板へと変わってきました。


トタンとは何か?

トタンとは、亜鉛メッキした鋼板のことです。

瓦よりも安価・軽量で、施工がしやすいために普及した素材です。ただし、耐久年数が約10年、よくもって20年と比較的短いというデメリットがあります。

10年未満でサビが発生することも多々あります。サビた状態で長期間放置すると穴が開くこともあります。


ガルバリウム鋼板とは何か?

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛のメッキを施した鋼板のことです。単に「ガルバリウム」と呼ばれます。

トタンに比べて、耐久性が非常に高く20~30年も持ちます。最近では30~50年ほど持つ商品も販売されています。

トタンと違ってサビて穴があくということもほとんどありません。

ただし、完全にメンテナンスフリーというわけではなく10~15年に1回塗装をしなおす必要があります。

ガルバリウムとトタンの違い

ガルバリウムとトタンの違いは、大きくは耐久性です。ガルバリウムの方が耐久性の高い新素材ということです。

成分的な違いは、ガルバリウムには、トタンに使われている「亜鉛」に加えて、耐久性の高い「アルミニウム」が多く使われているということです。


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