【3D CAD O7】階段を作成する方法を徹底解説|階段の向き、段差の数や幅の調整・指定、材質の変更(エクステリア・造園 BIM,オーセブン,初心者向け,わかりやすい)

CAD

エクステリアや造園に特化したO7を使うと、キレイな3D CADを簡単に描くことができます。

ここでは、エクステリアのパーツの中でも欠かすことのできない階段の作成方法や、段差の数、段差の向き、材質の変更方法、パターンの開始位置の指定や変更方法についてまとめています。


階段を設置する

階段を設置するには、階段を設置したい場所に補助線を追加して囲む必要があります。

例えば以下の図で、くぼんでいるところに階段を設置するとします。

まずは、補助線を引きます。

補助線は補助線レイヤーをクリックすると下部に表示されます。ここでは「直線垂直」と「直線水平」を使います。

補助線を引くと以下のようになります。


長さを調整する場合は、補助線をクリックします。□が表示されるので、つかんでドラッグすれば好きな長さに変更することができます。ドロップすれば長さが確定します。

point

shiftキーをクリックしながらドラッグすると、水平・垂直を保ったまま長さ調整ができます。

なお、ダブルクリックすれば直接長さを入力することもできます。


補助線を引くときの注意点

補助線を引くときは、補助線と建物の境界線がぴったりとくっついている必要があります。

拡大したときに少しでも隙間が空いていると、階段が上手に吸着しません。

▼NG


▼OK


階段を設置する

階段は「ユニット」レイヤーの中の「階段」」カテゴリーの中にラインナップが用意されています。

階段を設置すると、矢印が表示されます。これが階段が上がっていく方向を示しています。


階段の向きを調整するには、ドラッグした状態(ドロップする前)にマウスを上下左右に移動します。するとマウスがある場所を始点として矢印が向きます。

注意点

階段をドラッグ&ドロップしただけの状態ではフラットな状態になっています。


作成した階段の状態を確認する

作成した階段がどのように設置されているかを確認するにはリアルタイムパースを使います。

上部の「表示」メニューの中の「リアルタイムパース」をクリックすることリアルタイムパースの画面が開きます。


階段を追加したての状態では段差ではなく、フラットな状態になっていることがわかります。

以降で階段に高さを付けて、段差の数などを指定していきます。


階段詳細メニュー(階段デザイナー)

階段はデフォルトでは高さ150の平面状態になっています。

平面図で対象の階段をダブルクリックすると階段を細かく調整するメニュー(階段デザイナー)が表示されます。


階段は以下の5つの順序で設定していきます。

階段の設定手順
  1. 断面設定(階段高さと段差の設定)
  2. 経路設定(始点と終点の確認)
  3. 路面設定(格段の幅の設定)
  4. 1段目段鼻設定
  5. 仕上げ(階段の色・目地の設定)



断面設定(階段高さと段差の設定)

まずは、階段の段差高さを入力します。右側メニューの「天端レベル」に数値を入力します。

例として300を入力した場合は以下のようになります。


Enterキーをクリックすると自動で段数が割り当てられます。プルダウンを選択すると段数を指定することができます。

図は以下のようになります。(2段を指定した場合)


▼リアルタイムパース

ここまで設定したら「次の設定へ」をクリックします。


経路設定(始点と終点の確認)

続いて、経路の設定をします。

以下のような図が表示されます。青色が始点、赤色が終点になっており、これらが階段を設置したときの矢印方向と一致しているか確認します。


方向を変更したい場合は、右上の矢印を選択して、変更したい始点をドラッグします。


設定が完了したら「次の設定へ」をクリックします。


路面設定(格段の幅の設定)

「断面設定」で設定した段差で均等割りした寸法が表示されます。


このとき、リアルタイムパースの各段の幅も上記の長さになっています。


各段ごとに長さを変更する場合は、長さを変更したい数値をクリックすると入力可能状態になります。


寸法を入力すると、残りの段差も自動で調整されます。


リアルタイムパースで確認すると指定した寸法になっていることがわかります。


各段差の寸法が問題なければ「次の設定へ」をクリックします。


1段目段鼻設定

次に、1段目の段鼻設定を行います。デフォルトでは以下のようになっています。

変更したい場合は、支点をクリックしドラッグします。


設定が完了したら「次の設定へ」をクリックします。


仕上げ(階段の色・目地の設定)

最後の「仕上げ」では仕上げでは、階段の色や目地の設定をすることができます。

タイルの色・種類を変更する

目地を変更するには、「ctrl + a」で階段全体を選択します。(線が緑色の状態が選択状態です)


左下の「テクスチャ」の中の「敷材」をクリックします。


「一般」をクリックすると敷材の一覧が表示されます。

適用したいパターンをドラッグ&ドロップすると指定したパターンを適用することができます。


目地の設定

階段の目地を設定するには、平面図の階段全体をドラッグで囲み選択状態にします(隅に青色のドットが表示された状態)


右側に「テクスチャ」の「貼り付け方向の指定」というメニューが表示されます。

これをクリックすると画面左上に「テクスチャ貼付け開始位置を指定してください」という赤字が表示されます。


この状態で、始点となる場所をクリックすると、矢印が表示されます。

終点となる場所を選択すれば適用が完了します。

リアルタイムパースで確認すると始点として指定した左下を基準としてタイルが貼られていることがわかります。


以上で階段の設定が完了です。

設定変更したい場合は、上部の変更したいメニューを選択すると戻ることができます。


設定に問題がなければ右下の「OK」をクリックすると、階段の設定が完了します。


3Dリアルタイムパースから製品・色・材質を変更する

製品や色、材質の変更は、平面図だけでなくリアルタイムパース上でも可能です。

リアルタイムパースの左下に△マークがあるので、これをクリックすると、「塀材」「敷材」「石材」といったメニューが表示されます。

製品や色、材質を変更したいパーツおよび、内容を選択すると、以下のように詳細なメニューが表示されます。

適用したいパターンをドラッグ&ドロップすると変更が適用されます。

 ↓ 階段のパターンを変更


以上で階段の設置が完了です。



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