エクステリアや造園に特化したO7を使うと、キレイな3D CADを簡単に描くことができます。
eE-Formerというソフトを使うと、3Dのオリジナル図形を作成したり、もともとの商品やユニットの形状を変更することができます。
その際、オリジナルの3D図形を作成したいことがあります。eE-Formerを使えばそういったオリジナルのオブジェクトを1から作成することができます。
ここでは、その方法について実例画像で解説しています。
平面図を用意する
オリジナルの3Dオブジェクトを作成するために、作成したいオブジェクトの平面図を描きます。
ここでは3D CADの2Dレイヤーを使って平面図を描きました。
描いた図に注釈レイヤーを使って寸法を書き込みます。
上から見た図
テーブルの大きさを2 x 3mとし、真ん中に1m四方の穴を開けます。
天板の板の幅は200mm、間隔を100mmとします。
上から見た図(天板を除く)
テーブルの柱自体は1.8 x 2.8mです。厚さは40mmと50mmです。
正面から見た図
足の長さを900mm、天板の厚さを40mmとします。
テーブル脚の2D図を作成する
まずはテーブルの脚を作成します。
eE-Formerを開いて平面図を元に補助線で3D図の元となる線を描いていきます。
レイヤーで「ユニット」を選択します。
上部の「加工」>「eE-Former」を選択します。
eE-Formerが起動します。
平面図を元に補助線を描いていきます。
下部メニューの「補助線」タブをクリックして、直線をドラッグし長さを調整します。
補助線を選択して、上部メニューの「編集」>「配列複製」を選択します。
メニューが表示されるので、「個数:1」「間隔X:40」と入力します。
これで指定した間隔で補助線が複製されます。
最初の補助線を選択して、同様に2800の位置と、2760の位置で配列複製を実行します。
水平方向の線に関しても同様に作成します。
例えば、一番下に基準線を作成したら、y軸方向の間隔を調整します。
テーブルの脚を3Dで作成する
補助線が描けたら、下側のメニューの「形状」タブをクリックします。
柱体を選択して補助線の枠内にドラッグします。
高さ入力画面が表示されるので900と入力します。
これでテーブルの脚が1本作成されました。
同様にして4本とも作成します。
テーブル梁の作成
テーブル脚を作成した方法と同様にテーブルの梁の部分に柱体をドラッグします。
基準が0になっているので、テーブル脚の長さから、梁の高さを引いた数値を入力します。
同様にして他の梁も作成します。
色付けをする
右上「P」画面の左上にあるアイコンをクリックします。
すると、3Dイメージに色がつきます。
左上の平面図で梁を選択します。
下側メニューの「属性」>「クラス」>「オーセブン」>「製品仕様」に進みます。
カラーが表示されるので適用したい色を左上の平面図にドロップします。
すると、ドロップした部分の色が右上の3Dイメージに適用されます。
まとめて色を適用したい場合は、平面図上で ctrl + a をクリックし全ての3D図形を選択した状態にします。
この状態でカラーをドラッグします。
すると全ての図形に対して色が適用されます。
天板の作成
続いて天板を作成します。
天板は真ん中をくり抜きたいため、2Dレイヤーで天板図を作成してから3D図を作成します。
2Dイメージの作成
左上のメニューで2Dレイヤーを選択します。
図形が何もない場所で新たに天板の平面図を作成します。
下側メニューの多角形をドロップし長さを調整します。
続いて1㎡の正方形を上に重ねます。
3D図の作成
3Dレイヤーに移動します。
作成した2Dイメージを元にして補助線を引きます。
下側メニューの「形状」を選択して「柱体」をドラッグします。
天板の厚みは「40」とします。
同様にして他の天板も作成します。
現状では天板はレベル0の位置にあるのでテーブルの高さまで上げます。
ドラッグで天板を全て囲んで選択状態にします。
上部メニューの「加工」>「モデルを移動」を選択します。
メニューが表示されるのでZに高さを入力します。
天板を全て選択した状態で「オブジェクト」>「グループ」を選択し、グループ化します。
平面図で移動して位置を調整します。
色付けをしたら完成です。
構造上必要な梁や天板の間隔などは適宜調整してください。
以上でテーブルの作成が完了です。
O7 CADに反映する
右下のOKを押してeE-Formerを閉じれば、作成したテーブルをユニットとしてCADに追加できます。
リアルタイムパースで確認するとテーブルになっていることがわかります。
芝の上に設置することもできます。