エクステリアに特化した3D CAD O7で建物を作成したあとに、建物基礎の寸法を変更しようとすると、せっかく作成した建物を削除しなければいけないというダイアログが表示されます。
この、「この操作を行うには玄関・建物データを削除する必要があります。玄関・建物データを削除してもいいですか?」に対して「OK」をクリックしてしまうと、これまでに設定した建物がなくなってしまいます。
ここでは、既に作成した建物があるときに、その建物はそのままで建物基礎の寸法を変更する方法についてまとめています。
建物のデータを保存する
まずは建物基礎をダブルクリックして「建物デザイナー」を起動します。
「ctrl + s 」で作成済みの建物のデータを保存します。
データを保存したら、建物デザイナーを終了します。
建物基礎の形状を変更する
次にO7 CADで変更したい寸法に合わせて建物基礎の形状を変更します。
「この操作を行うには玄関・建物データを削除する必要があります。削除してもいいですか?」と聞かれるので「OK」を選択します。
建物基礎は頂点をドラッグすることで変形することもできますが、水平・垂直に変形したい場合は補助線を使うと便利です。
例えば以下のように建物基礎を変形したいラインに補助線を設置します。
続いて「敷地基礎」レイヤーで動かしたい建物基礎の頂点をドラッグすると補助線に吸着します。
以上で建物基礎の変更が完了です。
建物を復活させる
現状では建物のデータは削除されています。次のステップでこれを復活させます。
右側メニューの「玄関設置」で適当に玄関を設置して、建物基礎をダブルクリックします。
「ctrl + o」または、「ファイル > 階情報を開く」から先ほど保存した建物のデータを選択します。
「データが、まだ保存されていません。保存しますか?」と聞かれるので「いいえ」を選択します。
すると、過去に作成した建物が再現されます。
各階の間取り寸法を合わせる
復元した建物を確認すると、各階はもとの建物基礎の寸法のままのため、新たに作成した基礎から外れています。
これを間取りレイヤーで、各階ごとに調整していきます。
例えば2Fの間取りを調整するときは、右下のメニューで1Fなど関係ないところを非表示にして、基礎と対象の階の間取りのみが見えるようにします。
この状態で、間取りを調整します。
窓が飛び出てしまったときはドラッグで移動します。
これで2Fの間取り変更は完了です。
他の階も同様に調整します。
屋根の調整
敷地基礎と各階の変更は完了しましたが、屋根が外れた状態になっています。
屋根を変更するには、「屋根」レイヤーに移動します。
「屋根設定を現在のプランにあわせて作り直しますか?」と聞かれるので、「いいえ」をクリックします。
現状は屋根が飛び出た状態になっています。
頂点をドラッグして敷地と合わせます。
リアルタイムパースで確認すると建物、屋根ともに変更した建物基礎に合ったことがわかります。
最後に「OK」をクリックすれば完了です。
建物の外観を設定する
建物の外観はデフォルトの白色に戻ってしまうので、再度色の設定をします。
色を変更するには、O7 CADのリアルタイムパースから行います。
リアルタイムパースの下側にある△マークをクリックします。
メニューが表示されるので、「外壁 > 一般」を選択します。
適用したい外壁を選択してドロップします。
例えば1Fにレンガ調YR2を適用すると以下のようになります。
バルコニーや2Fなどそれぞれ個別に色を設定することもできます。
玄関ドアの変更
リアルタイムパースで玄関ドアも好きなものに入れ替えることができます。
下側メニューの「玄関ドア」から好きなものを選びドロップします。
↓
玄関ドアの開く向きを変更する
玄関ドアを選択した時に表示される右下のメニューで「左右反転」にチェックマークを入れると、開く向きを反転させることができます。
以上で復元が完了です。