木は背が低ければ低いほど価格も安くなります。高さ2mを超えてくると1~5万円、中にはそれ以上といった木も少なくありません。
ところが苗木であれば、数千円でに手に入ります。安いものだと千円以下で買えたりもします。
このため、木が育つまでに時間がかかってもいいから、苗木から育てようと考える方も少なくありません。
ところが、苗木は植えれば100%育つというものではありません。ここでは、苗木が育つ確率を実例を踏まえてまとめています。
苗木が育つ確率
苗木が育つ確率は日向と日陰で異なります。
日向は約70%、日陰は約40%ぐらいです。
特に日陰だとほぼ半分は枯れてしまうのが普通です。「えっ、そんな程度なの!?」と思われる方もいるかもしれませんが、その程度なのです。
苗木が育たない原因
苗木が育たない原因はいくつかありますが大きな原因は次の3つです。
水が足りない
木の根がしっかりと張ることを活着(かっちゃく)といいます。ですが、そもそも水分が不足していると活着することができません。
特に植えたばかりの木はしっかりと根が張るまでたくさんの水を必要とします。
最低でも3日に1回、水が地面にしみ込まなくなるまで水をあげる必要があります。
日光が足りない
植物が成長するためには、光が必要です。日陰だと光の量も減ってしまうので、苗木が育っていくだけのパワーが足りないことがあります。
雑草に負ける
苗木が生えている周りに雑草が一緒に生えていることも少なくありません。
苗木も雑草もどちらも土の中の養分を必要としています。雑草だけがぐんぐん育っている場合、雑草が養分をとってしまい苗木に栄養がいっていない可能性があります。
苗木の周りの除草も大切です。
動物に食べられる
植物の新芽はおいしく、動物たちがこぞって食べたがります。
シカなどの動物が出没する地域では苗木が動物にかじられてダメになってしまうという事例は枚挙に暇がありません。
対処法
苗木を大きく育てるには、水をしっかりあげる、雑草をとる、日光が当たる場所に植える、動物が来ないように柵を設けるといった対処が必要です。
それ以外にできることとして、ポット入りの苗木の方が活着率が高いということがあります。
裸で売っている苗木ではなく、ポット入りの苗木を買ってきて植えるのも一つの手です。
ポットの中で根がしっかり張っているので、周りの土にもどんどんと伸びていこうとします。
植える際はポットを外し、植えた後はしっかりと水をあげることが重要です。
とくに夏など暑い時期は毎日水やりするのでもいいくらいです。土が乾いている状態は根が張る前の木にとっては大敵です。