バイオマス燃料とは動植物由来の再利用可能なエネルギー燃料のことです。
バイオマス燃料として使われる動植物は、木屑や枝葉、雑草、食べ物の残りカスや農業の廃棄物といった生ごみなどがあります。
人が生活する上で発生するゴミを燃料に変えて再利用するためエコ燃料とも呼びます。省略してバイオ燃料と呼ばれることもあります。
バイオマスの由来
バイオマスは英語のbiomassの日本語読みです。バイオマスとは生物を動力やエネルギーに変換することです。
バイオとは？
バイオとは生物に関するというとても広い言葉です。英語では単語ではなく接頭語として bio- として使われます。
マスとは？
マスとは英語のmassの日本語読みです。重さのある物質という意味です。
つまりバイオマスとは、生物から作られた物質という意味です。
再生可能エネルギーの定義や種類
再生可能エネルギーとは？
バイオマス燃料は再生可能エネルギーの１種です。
再生可能エネルギーとは決して無くなることのないエネルギーのことです。
現在、人間が最もよく使っている石油や石炭などのエネルギー源は地球上で量が決まっています。採掘して使えば使うほど残りの量が減ってしまいます。
一方、再生可能エネルギーは太陽光や風力、毎年生え変わる農作物など、地球上に存在し続けなくなることがないものを原料としています。
また、地球温暖化のCO2を排出しないというのも大きなポイントです。
再生可能エネルギーのポイント
- 無くならない（枯渇しない）
- どこにでも存在する
- CO2を排出しない（増加させない）
再生可能エネルギーの種類
再生可能エネルギーの原料にはよく目にするソーラーパネルや風車の他に様々なものがあります。
- 太陽光
- 水力発電
- 風力発電
- 潮力発電
- 波力発電
- 海流発電
- 海洋温度差発電
- 地熱発電
- バイオ燃料
- 地中熱
エネルギーの変換
エネルギーを生み出すとは、熱で水を沸かして蒸気にし機械を動かすというように、なんらかのエネルギーを使って他のエネルギーに変換することでもあります。
エネルギー変換の一例には次のようなものがあります。
| 装置 | エネルギー源 | 変換後のエネルギー |
|---|---|---|
| 太陽光パネル | 光（太陽光） | 電気 |
| 風車 | 動力（風） | 電気 |
| 水車 | 動力（水） | 電気 |
| 温泉 | 熱 | 熱 |
| 地熱発電 | 熱 | 電気 |
| ボイラー | 熱 | 動力 |
変換は 光→熱 のように２つだけではなく、間にいろいろな形態を挟む場合もあります。
例えば、バイオマス燃料を使ったバイオマスボイラー発電機は、バイオマスを原料として熱を生み出し、熱で水を沸騰させて水蒸気に変え、水蒸気でタービンを動かし発電するという流れになります。
バイオマス燃料
↓
熱
↓
動力
↓
電気
