庭に薪小屋やウッドデッキのテラス屋根など、DIYで構造物をつくるときに、屋根材を探していると、波板、平板、折板という言葉を頻繁に目や耳にします。
「波板?」「はばん?」「なみいた?」、「平板」「ひらいた?」「へいばん?」、「折板」「おりいた?」「せっぱん?」など読み方も含めて疑問を持っている方も少なくありません。
ここでは、「波板」「平板」「折板」の読み方や、違い、用途についてまとめています。
波板(なみいた)
「波板」とは形状の一種で、なみなみした形のことを指しています。よみがなは「なみいた」です。
平らな板ではなく波状にすることで、雨が流れやすく、屋根材に特化した形状となっています。
平板(へいばん)
「平板」とは形状の一種で、平な板のことを指しています。よみがなは「へいばん」です。
人によっては「ひらいた」ということもあるので、「それは違うよ」と指摘するのではなく、「ひらいた=へいばん」と頭の中で変換するのがいいと思います。
ポリカーボネートの平板などは、波板や折板よりも高価なことが多いです。
このため、ただ屋根が欲しいという場合にはあまり使われません。デザイン重視だったり、採光目的で全体、あるいは部分的に使われるのが一般的です。
折板とは何か?
折板とは何か?
「折板」とは形状の一種で、山と谷を繰り返して折り曲げた形のことを指しています。よみがなは「折板」です。
主に金属を折り曲げて作られますが、ポリカ(ポリカーボネート)などの樹脂でも折板形状のものがあります。
波板と同じく、雨が流れやすく、屋根材に特化した形状となっています。
▼金属の折板
▼ポリカ(ポリカーボネート)の折板
折板の材質
折板の材料として現在の主流になっているのは「ガルバリウム鋼板」です。
ひと昔前は安価なトタン(亜鉛めっきの鋼板)が用いられていましたが、耐久性の観点から、ガルバリウム鋼板へと変わってきました。
トタンとは何か?
トタンとは、亜鉛メッキした鋼板のことです。
瓦よりも安価・軽量で、施工がしやすいために普及した素材です。ただし、耐久年数が約10年、よくもって20年と比較的短いというデメリットがあります。
10年未満でサビが発生することも多々あります。サビた状態で長期間放置すると穴が開くこともあります。
ガルバリウム鋼板とは何か?
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛のメッキを施した鋼板のことです。単に「ガルバリウム」と呼ばれます。
トタンに比べて、耐久性が非常に高く20~30年も持ちます。最近では30~50年ほど持つ商品も販売されています。
トタンと違ってサビて穴があくということもほとんどありません。
ただし、完全にメンテナンスフリーというわけではなく10~15年に1回塗装をしなおす必要があります。