鉄筋の種類と配筋の指定。D-10@200,D-10@300とは何か?|D-13@150など、Dと数値とアットマークの後ろの数値の意味

工事・施工
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土間コンなどコンクリートを打つときにD-10@200,D-10@300といった表記をよく見かけます。

初めて見た方は、D-10?@?200?いったいなんだ!?と意味不明な記号と数値の羅列でしかありません。

これらのアルファベットや数値にはそれぞれ意味があり、パッとみればどの鉄筋をどのように使えばいいかがわかるようになっています。

ここでは、鉄筋や配筋を指定するときのこれらの数値や記号の意味についてわかりやすくまとめています。


鉄筋の指定方法

いきなり結論からいきますが、「D-10@200」といった指示は次の3つに分解されます。

鉄筋の指定方法
  1. 鉄筋であることを表す(例:D)
  2. 鉄筋の太さ(径)を表す(例:10)
  3. 配筋のピッチを表す(例:200)


このため、「D-13@150」であれば、径13mmの鉄筋を、150mmピッチで配置するという意味になります。


Dとは何か?

鉄筋の指定の一番最初にくる「D」は「Deformed bar」の一文字目です。

「Deformed bar(デフォームド バー)」は「変形した棒」という意味です。

鉄筋はただの丸い棒ではありません。以下のように斜めの線が入っています。

ただの丸い鉄ではなく、斜めの線を入れ特殊に変形させた鉄筋であるため、日本語で「異形鉄筋」と呼びます。

この「異形鉄筋」を英語にすると「Deformed bar(デフォームド バー)」ということです。

つまり、「D=鉄筋」となります。

補足

D10などのDを直径という意味を表す「Diameter(ダイアメター)」と認識している人もいますが、正式には「Deformed bar(デフォームド バー)」です。

参考:日本建築構造技術者協会(JSCA)より


D10, D13, D19, D22, D25, D29, D32

D-10の後ろの「10」など、Dの後ろには様々な数値がきます。D10,D13, D19, D22, D25, D29, D32などです。

これらの数値は「鉄筋の太さ(直径)」を表しています。

D10であれば10mm、D13であれば13mmとなります。太さはD10~D51まであります。

鉄筋にはわざわざ直径を計らなくてもいいように刻印がされており、刻印を見ればどこのメーカーの何mmの鉄筋かがわかるようになっています。

参考:千代田鋼鉄工業株式会社(https://www.chiyoda-steel.co.jp/product/Deformed-Bar/)


鉄筋の製造メーカー名でよくみかける「CK」は「千代田鋼鉄工業」を表しています。チヨダのCと、工業のKです。


図面で表すときは以下のようにそれぞれの径ごとに記号が異なります。


@200, @150, @300とは何か?

「D-10@200」の一番最後にくる「200」は鉄筋を並べるときの間隔(ピッチ)を表しています。

「D-10@200」であれば、200mmピッチで配置していくということです。


1-D13や2-D13、3-D13とは何か?

図面を見ていると、1-D13や2-D13、3-D13といったように、D13という鉄筋の指定の前に数値が書いてあることがあります。

この数値は「本数」を表しています。

「1-D13」であれば、「D13」を1本。「2-D13」であれば、「D13」を2本という意味です。


鉄筋を表す記号は初めてみると意味不明ですが、それぞれの意味を理解してしまえば、パッと見でどのサイズの鉄筋をどのピッチで配置するかがわかるとても便利なものになっています。


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